Garally


    

  『散歩道』


  散歩してると気づく

  いつもは見えないものが

  飛び込んでくる

  ゆっくり歩こうよって

  君の差し出した手さえ

  いつもと違う景色に見える

  流れる時間さえも、いつもと違うように感じれる

  ちょっとずつでいい

  前に進むのなんて

  耳を掠める風がそう囁いたように聞こえたのは

  きっと今日がほんの少し特別な日だからだと

  そして明日もまたちょっと特別な日になるように

  ちょっとだけ君の手を強く握った。


                   risu.